「あぁ。お前が1人にならないようにってな。心配なんだろう」
そっか。
これだけ広い会場の中でも翔和は私のことを見てくれているのかな。
この会場の中では翔和と会話することもできない。
だけど、心は繋がっているのだと思ってもいいですか?
「ありがとうございます、わざわざ....」
1人になるのは心細いし、知っている人がそばにいてくれるだけで安心する。
誰かに声をかけられても答えられないし、どこぞの令嬢でもないから。
「気にするな。この世界は窮屈だからな」
「....祥悟も窮屈だと思うんですか?」
意外な言葉だった。
祥悟はこんな場にも慣れていると思っていたから。



