「海城さんも嬉しいと思う。翔和が自分を恨まないで覚えていてくれたこと」
恨まれるより、妬まれるより悲しいことはきっと忘れられること。
相手が抱いているのがたとえ、負の感情だとしてもそれはまだ相手に意識されてるってこと。
自分のことをちゃんと認識してもらっている証。
だけど、自分の存在が忘れられてしまったら相手にどんな感情であれ抱かれることはない。
そんなの悲しすぎる。
忘れ去られることは何より悲しいことだから。
それを海城さんは誰より恐れていたんじゃないかな。
「父さんや母さんは姉さんのこと、覚えてないけどね。きっと許してないから、忘れようとしているんだと思う」
やっぱり朱雀を捨てて出ていった海城さんを許せないのかな....。



