「翔和!」
海城さんは泣きながら翔和に抱きついた。
ずっとずっと我慢していた想いが溢れだしているんだ。
「本当に....姉さんなの?」
翔和は未だに戸惑っているみたい。
「そうよ。真央美よ。本当はずっと会いたかった!」
「姉さん....10年ぶりだね」
朱雀家だからこそ再会までに10年という歳月がかかってしまった。
長すぎるほど膨大な時間。
改めて向き合った2人はお互いの瞳にお互いをうつしている。
10年かけて会った2人はどんな気持ちなんだろう。
小学生だった翔和は高校生、中学生だった海城さんは25歳の社会人。
それぞれの環境が変わってしまうほどの年月だ、10年というのは。



