嫌いでも窮屈でも、生まれた家って特別であることに変わりはないから。
思ってないつもりでも心のどこかでは意識している。
「妃菜ちゃんは翔和のことが好きなのよね?」
「...えっ!?」
思ってもいない言葉が聞こえて、声が裏返ってしまった。
どうしていきなりそんな話になったの?
今まで海城さんの話を聞いていたはずじゃ?
「フフ。分かりやすいわね」
どうやら海城さんには私の気持ちが完璧にバレているらしい。
「そんなに分かりやすいですか?」
「翔和のことを話すあなたの姿を見て感づいたわ。これでも、朱雀家にいた端くれだからね」
恥ずかしいけど、翔和のことが好きなのは事実だから否定することないよね。



