【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




「翔和の姉として、精一杯の愛情を注いできたわ。この子がお金持ちの世界でも私のようにならず、まっすぐに生きてほしいと思って。



そして私は昔からファッションが好きで、中学生の時にデザイナーという夢を見つけた。だけど、私には朱雀グループの後継者となる道しか残されていない。



自分で見つけた夢さえも自分の家に阻まれる。朱雀家に生まれたというだけで、自分の夢を失わなければならない。



それが私には最大の苦痛だった。このまま狭い世界で生きていくことはできない、私はきっとこの世界にいたら死んでしまう。



だから一世一代の決意をしたの。高校は普通の公立高校を受験して特待生になって少しでも学費を抑えて、その高校に進む決意をした。



中学卒業後に朱雀グループを捨てる決意をした。もう朱雀家に関わらない、縁を切るという約束を親としてね。これからの生活費のための大金はありがたくもらったけどね



名字も母の旧姓だった海城に変えて、本当に生まれた家を私は捨てたの。自分の夢を諦めたくなくて」