【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




「私は中学卒業後、高校に入学するときに朱雀家を捨てて出ていったの。高校に入る時は朱雀の姓じゃなく母の旧姓だった海城の名字にして、ずっと過ごしてきた」



海城さんは出ていくほどに朱雀を嫌っていたのかな....。



だって高校生になるタイミングで家を捨て出ていくなんて、相当な覚悟がなければできることじゃない。



「妃菜ちゃんは朱雀グループのこと知ってる?」



「少しなら...。表面的なことくらいしか分からないですけど」



「朱雀グループは大きい。自分が思っているより何倍もね。その分、大きすぎるしがらみがまとわりついてくる」



大きすぎるしがらみ....。



それは将来を歩いていくうえで、足かせとなるものなのかもしれない。