【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




「なぜって思ってるわよね。その答えは簡単よ。私が....朱雀グループを捨てたからよ」



「朱雀グループを....捨てた?」



それは一体、どういうことなの?



庶民の私には理解できないスケールの話をしているのだろうか。



「そう。私自身が朱雀グループを、朱雀という姓を捨てたの」



「それって....どういうことですか?」



「私が海城の姓を使っているのは朱雀という元々の姓を捨てたから。どうしても朱雀にいたくなくて、思い出したくなくて」



海城さんにとって朱雀というのは、嫌な思い出にすぎないのかな。



自分が生まれ育った家庭のはずなのに。



ただ海城さんは朱雀グループを毛嫌いしているように思えたから。