「そっか。私の読みは当たっていたようね」
「やっぱり庶民感が滲み出ていますか?」
「そうじゃないわ。お金持ちの世界にいる人はどうしても、その世界特有の色に染まってしまうもの。あなたは真っ白なままだったから分かったの」
確か、翔和も同じようなことを前に言っていた気がする。
でも海城さんがそれを言えるってことは、彼女自身もお金持ちってことになる。
「海城さん....」
「私の名前は海城真央美。でもこの海城って名字は母の旧姓なの。元々の苗字は“朱雀”」
「えっ、朱雀って....」
朱雀なんて神々しい名字はそうそういない。
朱雀という名字をもっている人物を朱雀グループの後継者である翔和以外に知らない。



