私には分からない世界できっとどれだけ手を伸ばしても届かない世界。
その世界に生きている沙理ちゃんや朱雀さんしか通じないものがあるのは、私にだって分かってるつもり。
「お金持ちの世界に生まれ生きていたら、どんなに良い人だって瞳が曇ってくる。嫌だけど、あたしだってそう」
「沙理ちゃん....」
「別に気にしないで。あたしは割り切ってるつもりだから。そんな瞳をした人達を何人も見てきた。でも朱雀翔和はそんな彼らとは全く違う瞳をしている気がするの」
沙理ちゃんが言うならきっとそうなんだろう。
私には全く分からない。
人の瞳なんてそうまじまじと見たことはないな。
でも、たまにものすごい綺麗な瞳の人がこの学校にはいたりするから、見ちゃう時はあるけどね。



