「夏休みに自腹でコンクール見に来てくれたお礼よ。素直に甘えなさい」
子どもを諭すように言われて、これ以上断っても無駄だと思い素直に甘えることにした。
お嬢様の沙理ちゃんの家柄に甘えるようなことは絶対にしたくないから。
そうでなきゃ沙理ちゃんと友達でいる意味はない。
それが庶民とお金持ちという垣根を超えた私と沙理ちゃんの友情だと思ってる。
「じゃあお言葉に甘えさせてもらうね」
店内の服を2人で物色しながら買う服を選んだ。
私の好みを取り入れつつ、雰囲気に合うものを沙理ちゃんが選んでくれた。
沙理ちゃんはセンスがいいからいつも私にぴったりな服を選んでくれる。
だから彼女が選んでくれたものを疑ったことはないし、自分の好みと合わないと思ったこともない。



