「翔和と関われているだけで幸せなことなんだよね。誰もが羨むシチュエーションを体験しているわけだから」
「庶民とかお金持ちだとか関係ない。自分の家柄を自慢して人を見下して自分達に酔ってる女と妃菜とじゃ全然違うから」
さすが沙理ちゃん、毒舌だ....。
自分だってお嬢様なのに、辛辣なことを言えるのは沙理ちゃんだけだと思う。
「ありがとう、沙理ちゃん。少しだけ自信がもてたよ」
まだ勇気は出ないけどいつか告白出来たらいいな....。
「妃菜、これだけは覚えておいて。好きになったなら相手が誰であろうと諦めちゃ駄目よ」
「うん、分かったよ」
この言葉は大切に受けとめないといけないものだと直感的に理解した。