「妃菜はさ、朱雀グループって何か知ってる?」
「もちろんですよ!有名ですから」
詳しく説明しろと言われたら、無理かもしれないけど....。
「でも、詳しくは知らないよね。妃菜にはあんまり関わりがなさそうだし...」
「そうですね。私には正直、関わることがなかった世界です」
翔和と関わることで自分の知らない世界も知ることができた。
これから深く関わっていけば、きっと知らざるを得ない状況になっていく気がする。
何も知らないままで翔和と関わり続けるのは無理だ。
「だよね。僕はずっと朱雀グループの後継者として育てられてきた。だから小さい頃から色んな大人としか接してこなかった」
大人達の中に子どもが1人なんて異様な光景にしか思えない。



