【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




「もちろん、いいですよ。一緒に乗りましょう」



帰る人達とは反対の方向へと歩いて、観覧車へと向かう。



鮮やかに光り輝くイルミネーションに吸い込まれるように。



この時間はみんな帰りだす頃で、列は全然なかった。



帰りだす人達を見ながら思った。



夕方に帰るのって学生って感じがするよね。



大学生とか大人の人って夜まで残っていても大丈夫だし。



時間の制限があるってところが学生らしいとも言えるかなって。



帰らなきゃいけない時間までにどれだけ遊べるかがカギだね。



私達もこの観覧車を乗り終えたら、きっと帰らなきゃいけない。



もう終わりの時間は近づいているんだ。



これが最後の乗り物だってことくらい、私にも分かる。