「もう夕方か...。早いね」
「本当に早いですね...」
やっぱり夕方ってどんな日でも寂しくなる。
出口の方向へと歩いていく人達が目に入る。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
こんなに過ぎてほしくないと思う時間なんて、そうそうない。
「最後に妃菜、僕のわがまま聞いてもらっていい?」
「はい、大丈夫ですけど....」
翔和のわがままって何なんだろう?
あんまり翔和がわがまま言うイメージなんてないから。
「あれ、乗りたいな」
翔和が指さしたのは遊園地の代名詞とも言える観覧車だった。
綺麗にライトアップされて、華やかな輝きを放っている。
今は赤色と青色が交差し、煌びやかな雰囲気を作り出している。



