スタッフさんは撤退して、スタジオには私と翔和の2人だけになった。
「...疲れたね」
「そうですね。あんなに写真を撮ることになるとは思ってもいませんでした」
椅子に座って休憩する。
さすがの翔和も疲れた様子だ。
「たくさん撮られたね。妃菜は足、大丈夫?」
「はい、大丈夫です。慣れないヒールで少し疲れただけですから」
「でも、写真っていいよね。いつまでも思い出のカタチとして残るんだから」
「写真にはその時の思い出を思い起こさせる力がありますからね。ずっと色褪せることにない思い出として」
だから親は子どもの写真をたくさん撮るんだと思う。
その時の一瞬を切り取って残しておくために。



