【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




女の子はメイク次第って言うけど、本当にそうなんだと初めて知った。



あの私がこんなにかわいい顔面になっているなんて、ありえないもん。



「とてもお綺麗です。軽いメイクで変われるのは元の顔が整っている証拠です」



そんなことないと分かっているけど、その言葉を真に受けてしまうほど調子にのってるんだ。



「じゃあ行きましょうか。お相手の方の準備も整っているはずですから」



スタッフさんに支えられて立ち上がった。



ドレスなんて着たことないから歩き方も分からなくて、よろよろとしてしまう。



ヒールは低めにしてもらったけど、それでも歩きにくい。



「上に蹴り上げるようにすると少しは歩きやすいと思いますよ。急ぐ必要はないので、ゆっくり行きましょう」