本当にエスパー?



「気づいてました?」



見抜かれていたと思うと恥ずかしい。



「妃菜が行きたそうな顔をしてたから。行きたいんでしょ?」



私ってこんなに分かりやすい人間だったっけ?



色々と恥ずかしすぎる!



「....はい」



行きたいのは事実なので、素直に認める。



見抜かれてしまった以上、開き直るしかない。



どうして私は今日、こんなに恥ずかしい思いをしているんだろう?



「じゃあ行こうよ。僕も少し楽しみだな」



翔和に連れられて行きたかった建物へと向かった。



私が行きたかったのは....魔法の館のような建物の形をしている“コスプレ館”。



つまりコスプレができる場所だ。