【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




「それならよかったです。翔和に楽しんでもらえて」



そう言ってまた海の方を見つめる。



私にとって当たり前でも、当たり前なんかじゃないってこと。



何気ない日常が本当は1番、幸せなんだってことに気づかなきゃいけない。



「妃菜は?」



「え?」



まさか自分にくるとは思っていなかったから、驚いてしまった。



「妃菜も今日、楽しかった?」



「私もすごく楽しかったです。こんなに海を楽しんだのも久しぶりでしたから」



翔和達と過ごしていると、特別な時間なのだと思える。



前に来たことがある場所でも、新たな発見があったり、新たな気持ちになれたりする。



彼らといるおかげでもっと楽しい思い出に塗り替えられたものもある。