「とてもおいしいものが売っている場所です!翔和、一緒に行きませんか?」
私が差し出した手を、翔和は掴んでくれた。
「俺は荷物見張ってるからここにいる」
「分かりました。じゃあ祥悟の食べるものも買ってきますね」
翔和と一緒に海の家に行く。
「まさか妃菜から誘ってくれるなんて思わなかった」
「たまにはいいじゃないですか。私から誘っても」
祥悟との会話で少し、心が軽くなった気がした。
砂浜の上だったからいつもより開放的になってしまったのかもしれない。
「ここが海の家です」
「ここが?」
木製の家で屋根のところには大きな看板があって“海の家”と書かれている。



