「それはどういう違いなんですか?」
「さっきの翔和の雰囲気は、朱雀グループの後継者としての“朱雀翔和”のようだった。その姿がお前にとっては冷酷なように見えたんだろう」
そうだとしたら、あれが翔和の本当の姿。
あのキラキラな笑顔の裏にはたくさんのことを背負っているのだと思い知らされた。
「翔和は朱雀グループの後継者だ。優しさだけじゃ俺達の世界では生きていけない。そして後継者としてグループを引っ張っていくにはそれだけの力がいる」
優しさだけでは生きていけない世界....。
「翔和はその力を持っている。だから妃菜、お前だけには分かっていてほしい」
「....はい」
「アイツはこれからも、大きなものを背負い、日本を動かせるだけの力を手にするだろう。何倍もの責任や重圧を背負うことになる」



