でも、聞いていいことかは分からないから聞けない。
せっかく海に来たのに、私はなんでこんなモヤモヤした気持ちでいるんだろう。
「とりあえず海に入ろうよ、妃菜」
今の翔和は海に初めて来てテンションが上がっているんだろう。
目を輝かせてはしゃいでいる子犬みたいだ。
さっきのことが嘘みたいに。
「そうですね!早く海に入りましょう」
さっきのことは今は忘れよう。
純粋に3人で海に来たことを楽しみたいから。
こんなモヤモヤした気持ちのまま2人といても迷惑なだけ。
今回のような機会、これから一生ないかもしれない。
ならその一度きりの時間をめいいっぱい楽しまなきゃ損。



