背筋が凍るような冷酷な声。
「早く海に行こう?」
そして3人で歩き出した。
私に話しかけた声はいつも通りの温かい声色の翔和。
さっきのあの冷酷な声は本当に翔和なの?
こんな温厚な翔和が....。
翔和に裏の顔なんてないと私は勝手に思ってたけど。
「それにしても海って綺麗だなぁ。俺、こんな明るい時間に海に来たのは初めてだよ」
「確かに。夏でも海に来たことはないな....」
広い海は夏の日差しを浴びて水面がキラキラと光っている。
まるで宝石をちりばめたように輝いている。
それなのに私の心はさっきの翔和のことが引っかかっている。
どうしてもあの冷酷な声が心に残ってしまったんだ。



