夏休みも8月に入った。
ますます暑くなり、セミの鳴き声が1日中聞こえるようになってきた。
アイスすら一瞬で溶けてしまうくらいの暑さ。
そんな暑い日に私は悩んでいた。
とてつもなく悩んでいて自分で答えを出せそうにない。
だから私は沙理ちゃんに電話をした。
『もしもし?』
『あっ沙理ちゃん!?』
電話に出てくれてひと安心。
『いきなりどうしたのよ。こんな朝早くから電話なんて。何かあったの?』
『実は沙理ちゃんに相談があって...』
これは同じ女の子の沙理ちゃんにしか相談できないことなんだ。
『相談?』
『うん。実は3日後に翔和達と一緒に海に行くことになったの』
そうこれが私が沙理ちゃんに相談したいこと。