「確かに人に誇れるようなことじゃないし、他の家庭とはだいぶ違う。確かに昔はやんちゃだったかもしれない。でも大切なのは今なんじゃない?」
「....今?」
「そう。駆け落ちして誰より苦労したと思うんだ。お金もない中で私と慶一郎を生んで育ててくれて、学校に通わせてくれて。
ヤンキーだったのに、お母さんのために駆け落ちの道を選んで、その時から就職した会社に今もずっと勤めて働いてくれてるお父さんってカッコよくない?
そんなお父さんをずっと支えて私達を育ててくれたお母さんもめっちゃカッコよくない?
口うるさいのがたまに傷だけどね」
「....うん」
本当は慶一郎だって分かってるんだよね。



