思っていた以上に2人の喧嘩はヒートアップしてきた。
これはさすがにそろそろ止めに入ったほうがいい気がする。
どちらかが手を出さない保証もない。
「親に向かってその口の聞き方は何!?母さんはねアンタのことを想って言ってるのよ」
「そんなの知るか!俺だって望んでこの家庭に生まれたわけじゃねぇよ!」
そう言い放って慶一郎は家を飛び出してしまった。
「慶一郎!」
喧嘩をすることは何度かあったけど、家を飛び出すほどの大喧嘩をしたことはなかったのに。
「私、探してくるよ」
「いいのよ、妃菜。頭を冷やすいい時間だわ」
お母さんは決して子どもを甘やかしたりしない。
これもお母さんの教育のうちなんだろうということは理解できる。



