目をハート型にしている美友に芹那は優しく微笑んだ。
「フフフ。芹那でいいよ。さ、そろそろの桜田さんの番だよ」
「私も美友って呼んでね。よーし!宇宙の果てまで飛ばしたいな……」
美友も芹那の真似をし腕をぐるぐる回して勇しくスタート地点に歩いていた。
「女子って何やってんだよ」
「酒星君か?男子は水休憩なんだね。次は桜田さんだよ」
順番を待つ女子達のそばでどれどれ、とクラスの男達も美友の遠投を注目していた。
「先生―!どこに向かって投げるのーー!?」
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