そこに高等部の教師が顔を出した。
「あ、いた。ええと、見学の桜田さんとその家来君ですね」
「ちょっと!そこ!家来じぇねえし!」
日永にツッコミを入れた疾風だったが、美友は気にせず挨拶をした。
「先生ですか?初めまして。私は桜田美友と申します。こちらは幼なじみで1番仲良しの酒星疾風君です」
「これはどうも。へえ、1番の仲良しなんですね」
「ふん!家来じゃないし!」
その時、日永は美友の描いた絵を手に取った。
「もうすぐ見学終了の時刻ですけど。これは美友さんが描いたんですか」
「はい。今日の日を記念して」
すると日永の背後から長い腕がスッと入ってきた。
「ハッピーふんどしか。さすが家来は違うな」
「おい!丈さん。これはこいつの妄想だし!」