忍君のセカンドラブ~歳の差30歳以上~


 宗田家に着くと、フェアディーは広い家に見とれていた。


 玄関を開けると灯りがつく。


「どうぞ、誰もいないから気兼ねしないでいいよ」


 靴を脱いで上がってゆく忍を見て、フェアディーもパンプスを脱いで上がった。





 リビングのソファーにフェアディーを座らせ、忍はお茶を入れ始めた。


 広いリビングを、フェアディーは見渡している。



 窓際に置いてある観葉植物が目に入り、フェアディーは歩み寄って行った。



 綺麗にされている葉っぱに触れてみるフェアディー。


 しばらく葉っぱに触れていると、フェアディーは少し悲しげな目をした。



「どうぞ、お茶入れたから飲んで」


 忍がテーブルにお茶を置いてくれた。


 お客様用の湯飲みに、暖かい緑茶。

 その香りがとてもよくて、フェアディーは嬉しそうな目をした。


「わぁ…とっても美味しいですね。初めて飲みました、こんなに美味しいもの」

「へぇーそうなんだ。緑茶は飲まないの? 」

「緑茶? この飲み物は、緑茶というのですね? 」

「ああ、そうだけど…」


「そっか緑茶ですか…」

 ゆっくりと飲みながら、嬉しそうなフェアディーを見ていると、忍は不思議な気持ちになった。


「…忍さんは、ここにお一人で暮らしているのですね? 」

「ああ、そうだよ」

「とっても広いお家に、お一人で住んでいらっしゃるのは…忍さんが、まだ悲しい思いをしているからですか? 」


 え?

 驚いた忍は、じっとフェアディーを見つめた。

 フェアディーもじっと忍を見つめている。


 見つめられている瞳は、透き通る青色でとても綺麗。

 まるで何もかもを見透かしているようで…