私がそんなことを思っていると、後ろから一ノ瀬くんに腕を軽く引っ張られた。 「一ノ瀬くん?どうしたの?...ってあの...」 一ノ瀬くんがさらっと恋人繋ぎをしてきたのだ。 私がなぜこんな反応しているのかと言うと嫌というわけではなく、恥ずかしいからだ。 やめてくれないかと私が一ノ瀬くんに言おうとすると、 「愛沢には拒否権ないと思うけど。初デートがただの友達との遊びになっちゃったし」 と一ノ瀬くんに言われてしまった。