私は困りながらも、

「一応見えるけどっ...」

と言った。


橘くんは私に、

「一ノ瀬のことでしょ？」

と言ってきた。


っ..！？


自分でも顔に出てるとわかった。


「ふはっ...、図星だね？」


橘くんはそう言った。


橘くんは続けて、

「今日だけこのままでいてくれない？2人だけのデートだから..、お願い..」

と悲しそうな顔をしながらそう言った。