「いいから、いいから。
それより……座っていい?」

ベッドを指して言うと

「…………あぁ。」と言って

ベッドを叩いて払い、タオルを敷いてくれた。

もしかしたら、本当に汚かったのかなぁ??

改めて部屋を見ると……

ゴミ箱に、沢山のお弁当とカップ麺の殻が突っ込まれていた。

最近、気まずい私に合わせるように。

お兄ちゃんは、一人で過ごして

みんなと一緒に、ご飯を食べなくなった。

毎日これを食べて過ごしてたの??

お昼もパンばかりだったことを思い出して…………。

私が好きになったことで

辛い思いばかりさせている事を………反省した。

やっぱり………ちゃんと伝えよう。





目をしっかり見つめ………

「祥兄ちゃん。
………………祥太さん。」と声をかけると。

「…………あっ。
和花、ジュースでも………飲むか?!」と言って

急にお尻を上げてしまった。

私もだったけど………

お兄ちゃんも逃げようとしてる。

……………「逃げないで!!」

必死な思いが伝わったのか

再び座り………

同じく、真剣な目を返してくれた。

…………お兄ちゃんも………

覚悟を決めてくれた…………。