ぶぅ~って拗ねてたら………。

「これでいいんだよ。
和花は………自分の手を離れても、楽しく過ごす事が出来るんだって………。
もう小さな和花じゃないって分からせないといけないの。
それに………。
自分は保護者じゃないって。
むしろ、保護者はクマさんだって教えるの!!
だから和花は、クマパパにしっかり甘えて頼って楽しむ事!」って…………。

確かに…………

お兄ちゃんには『保護者じゃない』って思って欲しいよね~

お兄ちゃんの永遠のライバルのお義父さんに懐けば………

お兄ちゃんだってちょっとは伝わるかな?

うん、そうだよね!!



それからは………

意識して、澤パパとパパにべったり甘えたの。

途中、キリンの檻の前で懐かしそうにしてる時は。

敢えて近づいて行って……

「覚えてる?
エサやりに夢中で、麦わら帽子を落としたんだよね?」って

思い出話をして

もう肩車も抱っこも必要ない女の子なんだよ!

お兄ちゃんの手を離して、友達や他の人とだって楽しめるんだよ!って

アピールした。

夏生のアイデアが、どれくらいお兄ちゃんに伝わるか分からないけど。

行動しないと………

今のままだもんね。



一度は諦めてずっと片思いでいるって覚悟した私。

でも………やっぱり好きだから………

何かチャンスがあるなら………すがりたい。

それくらい………好きなの………。