「よかったぁ」

「100年経っても好きでいてくれる?」

あたしの言葉に、一瞬、きょとん、とした奏斗。でも、すぐ、納得して。

「『家族になろうよ』だっけ。福山の。瑠璃、大好きだもんな、福山も、あの歌も。100年生きられるかどうかは別として・・・天国に行っても君を想ってるよ」

「ありがとう。あたしも、ずっとずっと、奏斗を想い続ける。あたしね、いつも奏斗にしてもらってばっかりだったけど、結婚したら、すこしずつ、『与える人』に変わっていけたら、って思ってるよ」