1階の割と広いスペースの廊下は騒然としていた
「ねーね!また同じクラスだよ!」
「ほんと?!嬉しい!!」
「おい 山岡さんとクラス離れたじゃねーかよ!」
「くっそー!俺割といい関係だったのに!」
新しいクラスの張り紙を見て一喜一憂する生徒を横目に 私は自分の名前だけを探す
「5組か…」
私に一喜一憂を共にする友達なんて居ない
別にいじめられているというわけではないのだが
どうやら私は昔から コミュニケーション力が皆無に近いのだ
だから、話をかけられても2往復くらいで会話は終わってしまうし かと言って他人同士の会話に入ることができるほど社交的ではない
という生活を1年間送っていたら 見事にこのざまであった
私は 自分のクラスへと続く階段を静かに上り 騒がしいクラスのドアを静かに開け、指定された席に静かに座る
クラスの皆はそれぞれ 話に花を咲かせている
そんな顔はどこか明るくて 私は眩しいとまで感じてしまう
「いいなぁ…」
思わず小さく零れる心の声
はっとして私はそんな考えを消すかのように頭を振り、暇つぶしの為に毎日持ち歩いている小説をバックの中から取り出そうと チャックを開ける
ガタッ
その時、ちょうど前でじゃれあってた男子生徒が私の机にぶつかり 転げ落ちた私のバックから 筆と絵の具が落ちる
「わ!!ごめんな ……えーっと桜庭」
そう男子生徒は謝り またじゃれ合い始める
私は静かに床に散乱した 道具を拾い集める

