負け犬の傷に、キス







ポニーテールと、中学生……。



右見て、左見て

生クリームを胃に流し込む。




「……いないな」


「簡単に見つかってたら、探す前にとっくに見かけてるはずでしょ」


「それもそっか……」




望空ちゃんが仲間入りした、昨日。


みんなで話し合って、ポニーテールの男と中学生の男の子、そしてついでに竹刀を持った長髪男子を探すことにした。



放課後で活気づく繁華街。

行きつけのクレープ屋の近くで柏と合流し


いつもの3人でクレープ片手に絶賛捜索中。



望空ちゃんも参加したがっていたが、今日はクラブ活動があるらしい。




「中学生って範囲広すぎね? うじゃうじゃいんだけど」


「し、仕方ないだろ! それくらいしかわかんないんだから」




やる気のない柏は、早速クレープをおかわりしてる。



津上さんからの情報でわかったのは

学ランを着た
161以下の背丈の
ライトブラウンの髪の美男子

ということくらい。



柏の気持ちもわかるよ。

中学生なんてみんな同じに見える。



路地のほうを探し回ってもいいんだけど、逆に警戒されたらいっそう探しにくくなってしまう。