これ…ナンパ…?だよね…? 最悪…なんで私?もっと他にいっぱい女の子いるでしょ? 怖くて抵抗したいけど、声が出せない。 「何も言わないってことはいいってことだよね?」 な、何言って…! 「よくないっ…離してっ…」 やだ…助けてっ…三河くん…っ! 「手、離してくれない?」 心の中で三河くんを呼んだ次の瞬間、グイッと強く腕を引っ張られたと思ったら、ふわっとお菓子のような甘い香りに包まれた。