ねえ、理解不能【完】






「い、一緒にっ、帰ろうよっ!」



あまりの緊張度合いに、声が裏返ってしまった。

なるべく声も潜めようとしたのに、思うようにコントロールできなくて、大きくなってしまう。それでもって裏返ってしまうし。最悪だ。

周りに聞こえていたらどうしよう、なんて考えたらじわじわ顔が熱くなってしまった。


絶対に今、赤い顔してる。



それから、

ドキドキ、もしてしまっていて。



恋愛のどきどきなんて知らないけれど、これは絶対にそんなに生易しいものじゃないの。

千草と仲直りできるかどうか心配で。
千草が今なんて答えてくれるのか不安で。

それらから生まれるドキドキ。





ぎゅっと閉じていた瞼をゆっくりと開けて、千草の方を恐る恐る見る。