今まで幸せのまんなかにいたのに、その事実だけでなんだか急に心の中に焦りが生まれて妃紗ちゃんに不安げにすがったら、知らないよ、って呆れたようにかわされてしまった。

ほんとうに妃紗ちゃんは手厳しい。





「旭くんと話してみたら?」

「・・・そうしてみる」



想いが通じあった今は、たぶんそうするのが一番だろう。

それができる、ということが昨日までとは全然違うところ。