ねえ、理解不能【完】







急いで自分の部屋に行って、ベッドに顔を埋める。




「……ぅう、っ、」


唇を強く噛んでぎゅっと目を瞑っているのに、いつの間にか溢れだしていた涙は止まらなくて。


目の奥が熱い。それから、死にそうなほど、苦しいの。






千草、千草、千草、




「ーーだいっ、きら、い」




シーツにしみができる。それが広がっていく。苦しくて苦しくて、涙の止め方なんて、分からない。






だって、さっき、気づいたの。




広野みゆちゃんにキスをする千草と瞳が合わさって、

動けなくなって、

だけど、真っ白になった頭でも、分かってしまった。




私は、


千草のことが、