ねえ、理解不能【完】





また沈黙に包まれてしまったけれど、それを終わらせたのは、私の隣の人だった。爽やか代表は、こんな時も頼りになる。



「ミネストローネってみんな好きだよね。青、あとから一口くれる?」

「....あ、うん。あげる」

「ありがと。俺のカルボナーラもあげるねー」



重苦しくなった空気が柔らかくなっていく。
緊迫したものがとけて、やっと笑うことができた。

やっぱり、ゆうは素敵だね。爽やかに笑いかけてくれたゆうに、心の中でお礼をいう。


それから、広野みゆちゃんも千草と和やかに話しはじめた。