ねえ、理解不能【完】





「青、何にする?」

「んーどうしようかな、実はあんまりお腹空いてないんだよね」

「そっかー」



ゆうは、ミートソーススパゲティとカルボナーラで迷よってる模様だ。どちらにしようかなって交互に見比べて、最終的に神様の言うとおりで決めていた。


そういうところ、なんだか可愛いなって思う。可愛いって、素敵だって、そういう気持ちがたくさん集まったら、ちゃんと恋になってくれるのかな。そうだったら、楽なのに。


ゆうは、結局、カルボナーラにしたらしい。
私は自分のお腹と相談した結果、パスタとかピザとかが入る気分の良さではなかったから、ミネストローネを頼むことにする。


スープだけって、ランチのやる気がない感じだけど、食欲がないんだから仕方ない。


テーブルの向こうの二人も決めたらしく、広野みゆちゃんが呼び鈴を鳴らしてくれた。

空いているから、すぐにさっきの店員さんが注文を聞きにくる。