「次どこ行く?」 ペットショップを存分に堪能して満足した私は、もう行きたいところもなく、あとはついていくだけにしようと決める。 本当は、慣れないデパートで、人酔いして、もう帰ってもいい、なんて思ってしまっているけれど。さすがにそれは感じ悪いから。 「んーどうしよっかなぁ。ちぃくん、行きたいところないの?」 「別にない」 「じゃあ、川瀬くんは?」 「うーん、俺もないかな」 じゃあ、帰ろう。 「それなら、お昼ご飯食べよう?」 とは、ならなかった。