ねえ、理解不能【完】








次の日。


目覚めは皮肉なくらいよくて、窓からもれる日差しも白くて、完璧な晴れ。苦笑いしちゃうくらい最高なデート日和。


どの服で行くかは昨日の夜散々悩んだ末、オリーブ色のコーデュロイのサロペットに、トップスはクリーム色のブラウスにした。私がもってる服の中で一番可愛いブラウス。

サロペットにしたのは、デパートの冷房が効きすぎてることを予想してだ。冷房の寒さが苦手だから。


別に、変な格好じゃないはずだ。


髪は、ゆるく巻いて、前髪を可愛いピンとめる。靴は、スニーカーにした。ヒールの靴ももってるけど、歩きにくいから嫌いなの。





待ち合わせの駅に向かう。


千草とは絶対に会いたくなかったから、かなり早めに家を出た。