何で、君は楽にならないの?

放課後

「くるんさん、教室に入ってください。」

花田先生や、担任の先生に教育担当の先生が居た。

「今日の4時間目は、サボるために、嘘をつきましたね。」

「ついてません。」

「臨時先生は、勝手にキレて、どっかに行ったと言っていました。」

え?

どういう事。

「キレてなんかいません、くるんは、ただ、辛かっただけなんです。」

「じゃあ、その時何をしていたんですか?」

「トイレに居ました。」

「それは、大きな嘘です。先生達で、見回りをしたけど、トイレには、誰も居ませ
んでした。」

見回りしてたのに、気づいてくれなかったの。

「泣いているってことは、嘘をつきましたね。」

もう、何を言ってもダメだって、思った時だった。

「先生!くるんは、そんなことしません!」

え?

「清水、帰りなさい。」

「話させてください。」

「仕方ないわね、分かりやすいように言いなさいよね。」

花田先生が、そう言って、清水君は、教室に入った。

「くるんは、先生に対して、キレたりなんかしたりしません。」

「その根拠は?」

「いっつも、先生には、礼儀正しく接して、先生が悪い場合でも、我慢したりし
ているんですよ。」

「その証拠は、無いでしょ。」

清水君もくるんも、追い詰められてしまった。

その時だった。

「ガタン!」

「先生、証拠ならありますよ。」

そう言って、庄司が教室に入ってきた。

C組とD組をたんとうしている先生が、スクリーンを持っていた。

カーテンを閉めて、パソコンに、スマホらしきものを繋いで、なんかの動画だった。

それは、今日の授業の時に撮られたようなものだった。

くるんが、倒れたら、

暴言を吐き、蹴って、生徒を脅していた。

教室に、防犯カメラと盗聴器を付けると言って。

それで、変な行動した奴を成績1にすると言って。

「くるん、もしかして!?授業無理して受けたのか!?」

「それは、どういう意味ですか?」

「くるんは、右足をくじいているのに。」

「どういう事ですか?それに、言わないのも悪い。」

「先生、くるんは、言おうとしてましたよ。
だけど、走るのが遅いからずるしようとしたのかって言われたり。
さっきの200メートル走だって、無理やり走らせて、あぁ、なってるんです
よ。」

庄司は、言い終えたら、帰って行った。

それから、先生は、くるんを見る目が、変わった。

先生が、教室を出ていった。

それと共に、また、涙が溢れ出した。

「清水君、ありがとう。」

「もう、無理なんかするなよ。」

くるんの頭をポンポンして、撫でた。

悲しかったけれど、

清水君のちょっとした甘さに、ドキッっと、してしまった。