合同授業
体育〜3年C組と〜

「気をつけ、お願いします。」

「「お願いします。」」

「えー、今日の授業は、バスケットボールをしようと思います。」

「交流授業も含めて行きたいので、まず、3年生自分のグループの子を集めて、並
んでください。」

そういう風になってるんだぁ。

って事は、仲良い人が、居ないかもしれないって事!?

それは、嫌だなぁ。

「くるん。」

「海音...先輩。」

何でー〜!!

なんか、凄いんだけど。

「あ〜、夏純ちゃん。」

「くるんちゃんも一緒なんだぁ。宜しくね♪」

「宜しくね♪」

「夏純〜、くるん〜、2人の世界に入り込まないでくれ〜。」

「「はーい。」」

「この子が、もしかして。」

美少女に抱きしめられた!?

「もしかして、夏海先輩ですか?」

「そうだよ〜。夏純ちゃん、覚えてくれたんだねぇ。」

??

もしかして!?海音の彼女!?

モテるって、言ってたし。

「夏海〜、離れろよ。くるん、驚いてるだろ。」

「あ〜、ごめんごめん。」

「私は、湊川 夏海(みなかわ なつみ)海音の幼なじみで、
ついつい、噂で聞いていたから。」

「そんなに、噂になってたんですか?」

「天然なのねw」

(海音の噂。くるんとの関係についていの。)

それで、普通に授業は、楽しかった。

このグループで、チーム対戦で試合をしている時に、

夏海先輩と話していた。

「夏海先輩、バスケ上手ですねぇ。」

「もちろん。スポーツは、好きだし、女バスだから。」

「そうだったんですね」

女バスかぁ。

「女バスは、いじめっていうイメージがあってねぇ。
だから、小学生の頃、海音と行ったんだけどねぇ、私は、入らなかったけど、
中学生になってから入ったの。」

いじめ...

女バス...

小学生...

先輩...

頭が、痛い...

「あの、夏海先輩、ちょっと、トイレ行ってきてもいいですか?」

「いいよ。先生に言っとくね。」

「ありがとうございます。」

うぅ。キツイ。

やっと、トイレまで、たどりついた。

でも、水飲み場の方がいいかなぁ。

あれ、薬が無い。どうしよう。

「おい、くるん、どうした?」

「薬が...」

痛さに、負けちゃいそう。

「くるん、大丈夫か?」

「清水君?」

とりあいず、近くにベンチがあって、そこでたいきした。

目を覚ましたら、清水君に膝枕して貰っていた。

「え!?」

「くるん、大丈夫か?発作が出たんだろ。」

「薬無かったけど、何で?」

「海音先輩が取りに行ってくれて。」

くるんは、清水のこと以外にもバスケのことも忘れていたのだった。