あの子と出会ってから、誰か男の子との思い出がよみがえってきたような感じがした。

その男の子は、くるんと話して、笑っている。

何だか、胸がズキンと痛む。

何でだろう。

「あれ、くるん、生きてる?」

「くるん、良かった、生きてる。」

「くる、もうどうなるかと思ったよ。」

「え?」

「ほんとだな!どんだけ迷惑かければいいんだよ!」

「どなた?」

「は?俺だよ。清水。」

「清水?」

あの夢に出てきた子と似ているような気がした。

でも、分からない。

「あの、清水君、話があるの。」

そう言って、ママは、部屋を出て行った!

「何で、ここに居るの?」

「2ヶ月も眠ってたんだよ。」

え?2ヶ月?

「今って、何月?」

「6月30日。」