それで、玄関で出発式みたいのをした。

そして、ママに荷物を貰った。

「皆で、写真撮ってあげようか?」

「うん!」

丁度、優衣香や愛夢・幸々愛や夏純ちゃんが居た。

「はい、ピース✌」

「後で、送っておいてねぇ〜。」

「分かったわ〜。」

「くるん、アメ買ったから、あげる。」

「ありがと。」

バスの中とか、飴をなめたくなるから。

しかも!?怖い話するって言ってたから。

席順に並んだ。

「くるん、おはよう。」

「清水君、おはよう。」

清水君もフード付きなのを着ていた。

しかも、黒で、なんだか、オソロいみたい!!!

なんか、顔がカァ///と、熱くなった。

「くるん、顔赤いけど、大丈夫?具合いとか悪い?」

「ううん、全然。」

ヤバい。顔赤くなってたんだぁ。

バスの中

「くるんちゃん達も話入って来て〜。」

ちょっと、寝てるフリをした。

そしたら、

「寝てるんだぁ。仕方ないねぇ。」

そう言って、違う人達で話始めた。

「清水君、大丈夫?具合い悪くない?」

「おぉ。」

「飴、なめる?」

「うん。」

「サンキュー」

飴をなめて、静かにしていた。

そしたら、怖い話が聞こえてきた。

学校の七不思議の話。

文芸部の部室を最後に出た奴は、大変になるって。

色々な事がって...

「くるん、青ざめた顔してるけど大丈夫か?」

「大丈夫だよ。」

「また、無理してんの。この前だってそうだし、手震えてるよ。」

そう言って、清水君は、くるんの手を握った。

清水君に言われて気づいた。

手が震えている事に。

「Bluetooth(ブルートゥース)イヤホンで音楽聞いてるけど、くるんも
聴く?気分きっと、落ち着くと思うし。」

清水君の片方のイヤホンを右に付けた。

「きっと、離れてたら聴こえないから、もうちょっとだけど、近い方が
いいと思うよ。」

流行りの曲を流していた。

「清水君は、どういう曲が好きなの?」

「うーん。特に決まってはいないかなぁ。」

「くるんは、恋愛系でしょ?」

「清水君、凄い。くるんの心の声聞こえるの!?」

「っぷ、あはははっ。俺、超能力とか使えないから。」

清水君の笑った笑顔は、何だか、当たり前のような感じがした。

「くるんは、サンダーマンの見すぎw」

あ〜あ!

「もしかして、清水君もサンダーマン観てた?」

「うん。それで、少しくるんと話したことがあって。」

サンダーマンは、家族一家が、超能力を持っていて、

街を救ったりしている。

「あ、今気づいたけど、くるん、前髪作ったんだ。
似合ってんじゃん。」

「そうかなぁ。坂田と庄司に驚かれたよ〜。」

清水君に、似合ってるって、言われて、

嬉しい

「まぁ、くるん、いじられるからなぁ〜。」

クラス今は、違うけれど、小学生の頃に同じクラスになった事あるのかなぁ?

「何で、今までいじられてきたのかは、分からないんだけどねぇ〜」

「俺は、分かるような気がするけどなぁ〜。」

「欲しえて!」

横を向いて、清水君に手を合わせて、頼み込んでいた時に、

「ガタン!」

「わぁ!」

バスが段差を通って、丁度振動が来て、バランスを崩して、たおれていってしまった。

なんと、清水君に少し、壁ドンしているような感じになっちゃって、

あと、10cmでつきそうな位置

つい、清水君に見とれてしまった。

って、え!何で?

カッコイイけど...

「くるん、どいて。さすがに、近すぎる。」

「あ、ごめん。」

どけようとしたら、清水君の手にくるんの手があたってしまい、

何故か

胸が、

『ドキドキドキドキ』

少し早い鼓動をうっている。

清水君に、聞こえていないか、余計に緊張しちゃう。

「皆さん、降りてください。」

急いで、外に出た。

「くるん、もしかして、」

ニヤニヤしながら、聞いてきた。

「優衣香、何が?」

「まぁ、いいけど。ちゃんと、夜聞くからね。」

外もちょっと、蒸し暑いから、とけこめていると思ったんだけどなぁ。

優衣香に、追いつめられそうだなぁ。