「くるん〜!そこから離れて!!!」

ごめんね。優衣香。くるんが、死ねば皆が楽になるの。

「優衣香、ごめん.........」

今までねぇ、清水や皆を傷つけて来たの。

死んで、償うよ。

「くる、辞めて!私を1人にしたいの?」

「くるん!辞めろ!そんな事をしても何も無い。」

あるよ。清水が、いじめられているのは、くるんのせいだよ。

分かるもん。

「皆、バイバイ。真実を知りたいなら、くるんの引き出しを探してね。」

「そんな事言うなよ、話し合おうな!」

もう、我慢できないよ。辛い顔で苦笑いで笑っている君を見ることは。

やっぱり、高くて怖い。

震えちゃダメ。覚悟を決めたの。

皆、今までありがとう。

今まで迷惑かけてごめんね。

君が居たから、楽しかったよ。

楽になってね。

「バシャン!」

くるんは、誰かに押されるように、川に飛び込んで行った。

「くるん〜!!!」

「くる〜!!!」

「嘘だよな。くるん。」

あれ、皆の声が聞こえる?

「あれ、動いてないか?」

「誰か、救急車呼んで!」

きっと、もう死んじゃうだなぁ。

あぁ、通学合宿でもっと、楽しめば良かったなぁ。

最後もお騒がせしました。

意識が飛んで行った。

「あれ?ここは。」

「あなたは、死神に殺されたんだよ。」

「元の世界に、戻らなくていいの?」

「大丈夫だよ。誰もくるんのこと、必要だなんて思ってないから。
ママもパパも親友も友達も兄弟も先生も。」

「そんな事無いよ。皆、泣いてる。」

お世辞を言ってくれて、ありがとうね。

「君は、生きる必要があるみたいだね。
バイバイ!」