午前中の授業が終わり、昼休みを迎える。
「なぁ、お前チョコレートもってきた?」
数学の教科書を机にしまっていると隣から聞こえたら相原の声。
「え、、えっとね.......。」
今なら渡すチャンス?!
鞄の中に手を入れラッピングされた箱を取り出そうとした時.......
「あー!!!山口が相原にチョコレートあげようとしてる!!!」
クラスの男子の声が響き渡った。
私の顔はみるみる熱くなり、自分でも顔が真っ赤になっているとわかる。
「こ、これは違っ!」
恥ずかしすぎて否定しようと言葉を発したと同時に聞こえた耳を疑う言葉。
「こいつのチョコレートなんか貰うわけねーよ」
.......なんで、?
あの時、楽しみにしてるなって言ってたから今日なら、1年に1度のバレンタインデーなら素直に気持ちを伝えられるかもって思ったのに.......。
「.......ばかっ!!!大っ嫌い!」
気づいたら涙が流れていて.......
そんな顔を見せたくなくて、ガトーショコラの入った箱を相原に向かって投げ、教室を飛び出した。


