「忘れ物はないですか? 入学式には私も出席しますのでよろしくお願いします」
「うん、ないよ。よろしくね」
バタンっと車のドアが閉まり、車が動く。
……香月海桜、16歳。今日から高校1年生。
私が今日から通う華ノ蔵学園は藍の母校であり、藍に行ってほしい、とお願いされたから必死に勉強して特別な受験にも受かった。
……生粋のセレブしか集まらないこの学園に通うことは不安しかないけれど、藍がせっかくこんな立派な学園に通わせてくれるんだ。
香月家の名に相応しい振る舞いをしないと……
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